文献詳細
特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(3)1989年10月 名古屋
学会原著
文献概要
全国19の大学を含む31の施設に対し,緑内障患者の特徴的な気質を抽出する目的で,56項目にわたるアンケート調査を行った。主治医にも調査表に記入を依頼し,病型,視力などに関するデータを収集した。2,189件のアンケートが回収され,このうち信頼できる1,738例を集計した。
全国15施設の白内障患者に対しても,同様のアンケートを行った。751件が回収され,記載の正確であった613例をコントロールとして集計した。
緑内障では,こだわり,悲観,怒りが,病期の進行とともに増加した。視機能障害の高度な例で,楽観的な感情の増加が認められた。緑内障では,初期より,白内障に比べ,こだわりと悲観が多く,楽観的感情が乏しかった。
全国15施設の白内障患者に対しても,同様のアンケートを行った。751件が回収され,記載の正確であった613例をコントロールとして集計した。
緑内障では,こだわり,悲観,怒りが,病期の進行とともに増加した。視機能障害の高度な例で,楽観的な感情の増加が認められた。緑内障では,初期より,白内障に比べ,こだわりと悲観が多く,楽観的感情が乏しかった。
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