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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻5号

1990年05月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(3)1989年10月 名古屋 学会原著

緑内障視野障害進行に伴う乳頭陥凹と色調変化との相関

著者: 伊藤美樹1 鉄本員章1 宮澤裕之1 溝上國義1 丸山節郎2 今道正次2

所属機関: 1神戸大学医学部眼科学教室 2(株)サンコンタクトレンズ

ページ範囲:P.677 - P.682

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 視野障害進行のある緑内障症例20眼に対し,独自に開発したカラー画像解析システムを用いて乳頭色調の変化を客観的かつ定量的に捉え,陥凹の変化との相関につき検討した。ごく初期でも陥凹拡大に伴い色調変化がおこることが示され,視野障害の進行を認めた症例ではごく初期においても陥凹拡大に伴いその部の乳頭辺縁部の色調が変化することが示唆された。視野障害がある程度進行した例では,陥凹拡大を示さずに色調変化を生じる例もみられ,視野障害の進行が高度となり,乳頭陥凹がある程度拡大すれば陥凹拡大を示さずに色調のみが変化すると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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