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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻5号

1990年05月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(3)1989年10月 名古屋 学術展示

レーザー虹彩切開術後の前房内蛋白濃度と細胞数について

著者: 鳥井秀雄1 坂梨ミチ2

所属機関: 1中部病院眼科 2坂梨眼銀医院

ページ範囲:P.700 - P.701

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 緒言 閉塞隅角緑内障に対する治療において,レーザー虹彩切開術は従来の周辺虹彩切除術に代わる術式として普及してきている。しかし,臨床的にレーザー虹彩切開術後の眼内炎症の変化に関して不明な点が多い。今回,私共はレーザーフレアーセルメーター(興和:FC1000)を使用し,アルゴンレーザーとダイレーザー(590nm)による虹彩切開術後の前房内蛋白濃度および細胞数の経時的変化を定量し,比較検討した。
 対象と方法 アルゴンレーザー群は,男性2例2眼,女性12例15眼,年齢は51歳〜84歳(70±10歳)で,ダイレーザー群は,男性1例1眼,女性5例5眼,年齢は51歳〜84歳(69±13歳)で,それぞれ急性原発閉塞隅角緑内障,慢性原発閉塞隅角緑内障,急性発作発生眼の僚眼,散瞳試験前後で眼圧が8mmHg以上の差を示した狭隅角眼を対象とした(表1)。レーザー装置は,OPHTHALAS®アルゴンレーザー(Biophysic Medical社製)とMDS10ダイレーザー(MEDITEC社製)で,ダイレーザーは590nmの波長を使用した。前房内蛋白濃度および細胞数の測定には,レーザーフレアーセルメーター(興和:FC1000)を使用した。方法は,レーザー虹彩切開術前にレーザーフレアーセルメーター測定後,術前処置として4%サンピロを術眼に10分毎6回点眼し,アルゴンおよびダイレーザー虹彩切開術を施行した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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