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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻5号

1990年05月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(3)1989年10月 名古屋 学術展示

網膜剥離術後の中心視野回復過程—視力回復不良例の検討

著者: 小泉閑1 坂口仁志1 佐藤文平1

所属機関: 1大阪医科大学眼科

ページ範囲:P.708 - P.709

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 緒言 網膜剥離術後の各種視機能の回復については今までにもいろいろ報告されている1-3)。我々はハンフリー自動視野計を用いて後極部剥離眼の術後中心視野の回復過程を検討してきたが4),今回,12か月まで経過観察できた症例について結果を報告する。そのうち,中心視野の回復に比べ視力の回復が悪い症例を認めたので考察した。
 対象および方法 対象は後極部血管アーケード内に剥離が及んでいる裂孔原性網膜剥離患者のうち初回の経強膜的手術で復位の得られた症例21人21眼で,年齢は17〜65(平均41±17)歳性別は男性14例,女性7例であった。中心視野はハンフリー自動視野計の中心24-2プログラム(全域値検査)を用い,術後2週,1か月,2か月.3か月,6か月.9か月,12か月目に測定し,視野計内蔵の統計解析パッケージSTATPACで解析した。視野の回復はmean devia—tion (MD)値(db)を用い,視力の回復と比較検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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