文献詳細
臨床報告
文献概要
1.和歌山赤十字病院において出生体重2,500g末満の生存未熟児について1976年1月から1978年12月までの142例(第1群)と1986年3月から1988年9月までの212例(第2群)を対象として,未熟児網膜症の発症と進行について比較検討した。
2.極小末熟児の増加に伴い未熟児網膜症の発症頻度の増加傾向を認めたが,3度以上の重症例において,出生体重1,500g未満の症例では発症頻度の減少傾向を認めた。また在胎週数の短縮にもかかわらず重症に進行しなかった症例が認められたことは,未熟児管理の進歩によると思われる。
3,網膜の未熟性,全身状態の悪条件がROP発症の重要な因子であることを再認識した。
2.極小末熟児の増加に伴い未熟児網膜症の発症頻度の増加傾向を認めたが,3度以上の重症例において,出生体重1,500g未満の症例では発症頻度の減少傾向を認めた。また在胎週数の短縮にもかかわらず重症に進行しなかった症例が認められたことは,未熟児管理の進歩によると思われる。
3,網膜の未熟性,全身状態の悪条件がROP発症の重要な因子であることを再認識した。
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