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連載 眼の組織・病理アトラス・44
老人性円盤状黄斑変性症
著者: 石橋達朗 猪俣孟1
所属機関: 1九州大学
ページ範囲:P.786 - P.787
文献購入ページに移動臨床的には,黄斑部に小さな黄白色斑や大型の漿液性網膜色素上皮剥離あるいは網膜剥離を呈する初期病巣,網膜下あるいは網膜色素上皮下に円形の出血が出現する出血期病巣(図1),本症の典型的な病巣である黄白色の円盤状の円盤状病巣(図2),終末像である灰白色の瘢痕病巣などを呈する。螢光眼底造影は本症の診断に不可欠で,病巣内に網目状あるいは車軸状の血管網が造影される。この血管網は脈絡膜からの新生血管であり,急速に螢光色素の漏出がおこる。
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