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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻6号

1990年06月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(4)1989年10月 名古屋 学会原著

緑内障手術眼の前房循環動態—前眼部フルオロフォトメトリーによる解析 その2

著者: 三浦昌生1 小紫裕介1 新城光宏1 岩城正佳1 近藤武久1

所属機関: 1神戸市立中央市民病院眼科

ページ範囲:P.817 - P.819

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 原発性開放隅角緑内障患者6名11眼にトラベクロトミーを行い,その術前術後にフルオロフォトメトリーによるフルオレセインの前房からの消失率(Ko)と房水流量(f)の測定を行った。その結果,術前はKo=3.46±1.44(×10−3/min.mean±SD),f=0.74±0.35(μl/min.mean±SD),手術直後はKo=7.18±1.84, f=1.55±0.39,手術1年後はKo=7.73±2.65,f=1.67±0.38であった。また,1眼について,手術前後にフルオロフォトメトリーの他にトノグラフィーと上強膜静脈圧の測定を行い,conventional outflow (fc)とuveoscleral outflow (fu)の計測を行った。術前の結果はf=0.70,fc=0.66, fu=0.04,術後はf=1.59,fc=1.50, fu=0.09とconventional outflowの著明な増加を認めた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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