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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻6号

1990年06月発行

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(4)1989年10月 名古屋

学会原著

プール消毒剤(活性塩素)による「眼障害および眼の不快感」に対するタウリン(3%)点眼液の臨床効果について

著者: 船本速男1 吉村久1 庄司純1 崎元卓1 北野周作1

所属機関: 1日本大学医学部眼科

ページ範囲:P.847 - P.850

文献概要

 プール消毒剤(活性塩素)による眼障害に対するタウリンの有効性を,20〜30歳代の健常男子ボランティアを用いて検討した。
 方法は,遊泳前1回点眼群と遊泳前,後2回点眼に分け,右眼に3%タウリン,対照とした左眼には生理食塩水を点眼した。効果判定は,細隙灯による観察,ローズベンガルテストおよび自覚症状について行った。
 ローズベンガルテストにおいて,両群ともタウリン点眼が対照に対して有意差を認めた。自覚症状でも,タウリン点眼により直後から不快な症状を訴える者が少なく,症状消失も早かった。
 以上3%タウリン点眼液は,プール消毒剤による眼症状に対し,予防および治療効果が期待できる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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