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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻6号

1990年06月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(4)1989年10月 名古屋 学会原著

表層角膜移植と角膜上皮移植同時手術の適応について

著者: 秋山修一1 金井淳1 横山利幸1 中島章1 丹羽康雄2

所属機関: 1順天堂大学医学部眼科学教室 2丹羽眼科

ページ範囲:P.855 - P.858

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 翼状片,膠様滴状角膜変性症の表層角膜移植後再発した各1眼と,瞼球癒着を伴った偽翼状片1眼の3例3眼に表層角膜移植と角膜上皮移植同時手術を施行し,経過を観察した。3例とも約6か月の経過では移植片の混濁を認めず,合併症も見られない。巨大翼状片例では,翼状片の再発がない。膠様滴状角膜変性症例では視力がm.m.より0.2と改善し,開瞼困難などの自覚症状が軽減した。瞼球癒着を伴った偽翼状片例では結膜組織の再侵入,瞼球癒着はない。難治性再発性の角膜,および輪部,球結膜に病変の波及している疾患,特に膠様滴状角膜変性症において,表層角膜移植と角膜上皮移植同時手術は有効な治療法と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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