icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻6号

1990年06月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(4)1989年10月 名古屋 学術展示

気体注入を併用した網膜剥離手術の視力予後について

著者: 吉田宗徳1 谷原秀信1 小椋祐一郎1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.880 - P.881

文献購入ページに移動
 緒言 網膜剥離手術治療において気体注入は長い歴史がある1)。Hilton らのいわゆる pneumatic retinopexyの報告をうけてさらに気体注入の適応が拡大されつつある2)。気体注入が経強膜的網膜剥離手術に併用される利点のひとつとして早期視力改善効果が指摘されている3)。そこで今回,我々は経強膜的網膜剥離手術に気体注入を併用した症例の視力予後について,長期経過を検討した。
 対象 対象は京都大学医学部附属病院眼科にて裂孔原性網膜剥離に対して経強膜的網膜剥離手術を施行された症例とした。その内訳は術前に気体注入をしてから網膜裂孔閉鎖術や強膜内陥術を施行した症例が51眼,残存剥離やフィッシュマウス現象への対策として術中に気体注入を併用した症例が92眼であった。また気体注入を併用せずに経強膜的網膜剥離手術のみを行った症例60眼についても視力予後を検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?