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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻6号

1990年06月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(4)1989年10月 名古屋 学術展示

原田病の予後不良因子について臨床症状と視力予後の関係

著者: 山本倬司1 佐々木隆敏1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.894 - P.895

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 緒言 原田病は比較的予後良好な経過をとると言われるが,症例によっては予後不良の経過をとり,視機能低下の著明なものがある。しかし,これら予後不良の症例について詳細に研究し,十分に解明し体系づけたものはない。不良の経過をとる原因として,素因,臨床所見の形態,症状の軽重などの関与が考えられる。そこで,さきに素因として,HLAとの関係につき検討したところ,不良例はHLADR4を有する症例に多く認められた1)。また臨床所見の形態の一つとして網膜剥離期間との関係につき検討したところ網膜剥離期間の長いものほど不良例が多いことが明らかとなった2)
 そこで今回は更に臨床症状の強弱と予後との関係につき検討することとした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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