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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻6号

1990年06月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(4)1989年10月 名古屋 学術展示

両側褐色細胞腫を合併したvon Hippel病の1家系

著者: 佐藤章子1 関根美穂1 古川利有2

所属機関: 1弘前大学医学部眼科 2弘前大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.922 - P.923

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 緒言 von Hippel-Lindau病(以下VHL病と略す)は網膜と中枢神経系に血管腫の発生をみる常染色体優性遺伝の疾患である。欧米では家族発生は稀ではなく,またしばしば腎・膵・肺・副腎などに腫瘍を合併することが知られているが,本邦では明らかな遺伝関係の証明された本病の家系の報告は極めて少なく,いわんや本病に両側褐色細胞腫を合併した報告1)は4家系を数えるのみである。今回我々は,両側褐色細胞腫と膵腫瘍を合併した本病の19歳女性を発端者としたvon Hippel病の2世代1家系4例(図1)を報告する。
 症例 症例Ⅲ−3:19歳,女性(発端者)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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