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臨床報告
文献概要
併発白内障に対して手術を施行し,1年以上の経過を観察したベーチェット病29眼(18例)の視力予後をretrospectiveに検討した。7眼では最終視力が0.5以上となったが,一方,7眼は視力が零となった。39歳以下でぶどう膜炎を発症した症例,ぶどう膜炎発症から3年以上経過して白内障手術を行った症例,水晶体嚢内摘出術の際にα-キモトリプシンを使用した症例に視力喪失例が多かった。現在,我々はベーチェット病の併発白内障に対する嚢内摘出術の際にはα-キモトリプシンを使用していない。
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