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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻6号

1990年06月発行

文献概要

臨床報告

ベーチェット病の併発白内障に対する手術成績

著者: 沖波聡1 砂川光子1 新井一樹1 仁平美果1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.943 - P.946

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 併発白内障に対して手術を施行し,1年以上の経過を観察したベーチェット病29眼(18例)の視力予後をretrospectiveに検討した。7眼では最終視力が0.5以上となったが,一方,7眼は視力が零となった。39歳以下でぶどう膜炎を発症した症例,ぶどう膜炎発症から3年以上経過して白内障手術を行った症例,水晶体嚢内摘出術の際にα-キモトリプシンを使用した症例に視力喪失例が多かった。現在,我々はベーチェット病の併発白内障に対する嚢内摘出術の際にはα-キモトリプシンを使用していない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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