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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻6号

1990年06月発行

文献概要

臨床報告

レーザーフレアーセルメーターによる虹彩ルベオーシスの早期発見

著者: 安積淳1 調久光1 佐堀彰彦1 井上正則1 山本節1

所属機関: 1神戸大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.955 - P.958

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 レーザーフレアセルメーターを用いた虹彩ルベオーシスの早期発見の可能性を検討した。増殖糖尿病網膜症のある76眼38例で螢光虹彩造影を行い,瞳孔縁からの螢光色素漏出の有無で,36眼に虹彩ルベオーシスが存在すると判定した。このうち細隙灯顕微鏡で虹彩ルベオーシスは9眼のみに認められた。
 同時に前房フレアー値を定量し,ルベオーシスとの関連を検討した。24眼で前房フレアーのphoton count値が20以上であった。うち虹彩ルベオーシスは20眼83%にあった。40眼で前房フレアー値が15以上であった。うち虹彩ルベオーシスは27眼75%にあった。虹彩ルベオーシスのある36眼のフレアー値は,20眼56%で20以上,27眼75%で15以上であった。
 この結果から,前房フレアー値20以上を明らかな異常値,15から20の間を境界値とすることで,レーザーフレアーセルメーターを虹彩ルベオーシスの早期発見のスクリーニングに使用できると考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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