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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻7号

1990年07月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(5)1989年10月 名古屋 学会原著

角膜移植前後におけるDonor角膜の内皮細胞密度の検討

著者: 杉田肇子1 杉田潤太郎1 杉田元太郎1 杉田雄一郎1 杉田慎一郎1

所属機関: 1眼科杉田病院

ページ範囲:P.995 - P.998

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 1985年11月より1989年5月までの3年7か月間に,提供眼291眼(70歳以上が74%を占めた)中184眼(63.2%)に術前Specular Microscopy (以下SMと略す)を行った。内皮細胞密度は加齢と共に減少するが,細胞密度と年齢との有意な相関は認めなかった。
 同期間に行った全層移植例中87例について,術後も定期的にSMを行い(平均観察期間19.3か月),内皮細胞密度の減少率と術後期間との間に相関を認めたが,Donor年齢との相関を認めなかった。
 全層角膜移植の術前にDonorの内皮細胞密度を測定することにより,80歳以上のDonorでも全層移植可能なものが多数存在し,術後の経過にも若年者との間に有意な差がないことが明らかになった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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