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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻7号

1990年07月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(5)1989年10月 名古屋 学会原著

糖尿病網膜症における眼底新生血管発生時の全身管理状況

著者: 安藤伸朗1 長尾まゆみ1 金徳弼1 関伶子2

所属機関: 1新潟大学医学部眼科 2済生会新潟総合病院眼科

ページ範囲:P.1021 - P.1023

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 糖尿病患者の眼底に新生血管を発生した時点での全身管理状況を検討することにより,糖尿病網膜症と全身的因子の関係を明らかにした。年齢的には20歳代と50歳代に二峰性のピークを示し,罹病期間は約14年であった。ヘモグロビンA1値は10.6±2.0%,神経症は70%,の高血圧症は43%に合併した。持続的蛋白尿は33%と少なかった。新生血管発生には5年以上長期間末治療・治療中断と治療法の変更の二つの要因が深く関係し,特にそれは網膜上の新生血管よりも乳頭上の新生血管に著明であった。各々の新生血管発生に異なっ全身的因手の関与することが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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