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特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(5)1989年10月 名古屋 学会原著
糖尿病性黄斑症に対するアルゴンおよびダイレーザーによる格子状網膜光凝固術の検討 第1報
著者: 藤井正満1 早坂征次1 古瀬なな子1 関本美穂子1 山本由香里1 瀬戸川朝一1
所属機関: 1島根医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1033 - P.1036
文献購入ページに移動術後視力は,2段階以上を改善または悪化,1段階以内を不変とすると,アルゴン0,13,2,ダイ1,7,1,コントロール3,16,5眼であった。視力の悪化は,術前後部硝子体剥離のなかった症例のみに生じた。格子状凝固眼では,水晶体混濁の進展や硝子体出血が原因であったが,コントロール眼では黄斑浮腫の進行が5眼中3眼に認められた。
糖尿病性黄斑症に対する格予状網膜光凝固は,アルゴン,ダイレーザー共に黄斑浮腫1こよる視力低下を予防する可能性が考えられた。
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