icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻7号

1990年07月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(5)1989年10月 名古屋 学会原著

糖尿病性黄斑症に対するアルゴンおよびダイレーザーによる格子状網膜光凝固術の検討 第1報

著者: 藤井正満1 早坂征次1 古瀬なな子1 関本美穂子1 山本由香里1 瀬戸川朝一1

所属機関: 1島根医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1033 - P.1036

文献購入ページに移動
 島根医科大学眼科糖尿病外来における糖尿病性網膜症のうち,両眼性糖尿病性黄斑症を有する24症例48眼に対し,片眼のみにアルゴンまたはダイレーザーによる格子状網膜光凝固を行い,反対眼をコントロールとして,各眼の視力の推移を検討した。
 術後視力は,2段階以上を改善または悪化,1段階以内を不変とすると,アルゴン0,13,2,ダイ1,7,1,コントロール3,16,5眼であった。視力の悪化は,術前後部硝子体剥離のなかった症例のみに生じた。格子状凝固眼では,水晶体混濁の進展や硝子体出血が原因であったが,コントロール眼では黄斑浮腫の進行が5眼中3眼に認められた。
 糖尿病性黄斑症に対する格予状網膜光凝固は,アルゴン,ダイレーザー共に黄斑浮腫1こよる視力低下を予防する可能性が考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら