icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻7号

1990年07月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(5)1989年10月 名古屋 学会原著

糖尿病性網膜症の硝子体所見について

著者: 市岡博1 木村英也1 網野憲太郎1 市岡伊久子1

所属機関: 1松江赤十字病院眼科

ページ範囲:P.1053 - P.1056

文献購入ページに移動
 単純型糖尿病性網膜症の583眼につきその硝子体の状態を検討した。
 年代別に正常者と比較したところ,後部硝子体界面の観察される例は正常者より多かったが,後部硝子体境界面とグリア環の双方が認められる例は60及び70代で有意に少なかった。
 グリア環の認められる例は乳頭周囲の後部硝子体の剥離が完成していると考えられるが,単純型糖尿病性網膜症の症例においては黄斑前液化腔が形成されることにより後部硝子体剥離率は少なくなると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?