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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻7号

1990年07月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(5)1989年10月 名古屋 学術展示

最近経験したカンジダ性眼内炎の2例

著者: 楠目佳代1 上野脩幸1 割石三郎1 玉井嗣彦2 北川隆夫3 江口泰右3 田口博國3 三好勇夫3

所属機関: 1高知医科大学眼科 2鳥取大学医学部眼科 3高知医科大学第3内科

ページ範囲:P.1078 - P.1079

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 緒言 抗生物質,免疫抑制剤の長期投与,あるいは高カロリー輸液(IVH),血管内カテーテル留置などを原因として,内因性真菌性眼内炎は最近増加しつつある1)。今回我々は,IVHが原因と思われる真菌性眼内炎の2症例を経験し,1例は頭皮膿疱よりカンジダ属を,1例は硝子体切除試料よりCandida albicansを確認しえたので報告する。
 症例 症例1:55歳,女性。1987年7月,上腹部痛のため食事摂取不能となり,7月28日よりIVHが施行されたが41日後,発熱のため抜去された。口腔内白斑のほか,胸部X-Pにて両肺門に散布性陰影がみられた。咽頭および頭皮膿疱の培養よりカンジダ属が認められ,カンジダ性敗血症と診断された。IVH挿入後10日目頃より左眼の飛蚊症を訴え,同年9月22日当科に受診となった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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