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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻7号

1990年07月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(5)1989年10月 名古屋 学術展示

黄斑浮腫を伴った網膜中心静脈閉塞症に対する高気圧酸素療法

著者: 児玉州平1 白神史雄1 豊田英治1 松尾信彦1

所属機関: 1岡山大学眼科学教室

ページ範囲:P.1082 - P.1083

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 緒言 最近,網膜静脈閉塞症に対する高気圧酸素療法の有効性が報告されている1,2)。著者らも,黄斑浮腫を伴った網膜中心静脈閉塞症に対して高気圧酸素療法を施行し良好な治療成績を得たので報告する。
 対象および方法 対象は岡山大学医学部附属病院眼科を受診した網膜中心静脈閉塞症10例10眼である。年齢は44〜73歳までで,男性3例,女性7例であった。発症から高気圧酸素療法までの期間は2週〜10か月,平均2か月で,10例中8例は発症から1.5か月以内の新鮮例であった。全例ともに検眼鏡的に黄斑浮腫を認め,螢光眼底写真では虚血型4例,漏出型6例で,いずれも黄斑を中心とする螢光色素の漏出を伴っており,これが視力低下の主因と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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