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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻7号

1990年07月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(5)1989年10月 名古屋 学術展示

塩酸ビフェメラン(セレポート®)の網膜動脈閉塞症に対する効果について

著者: 平山善章1 松永伸彦1 田代順子1 雨宮次生1 岩崎むつよ2

所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室 2大村市立市民病院眼科

ページ範囲:P.1084 - P.1085

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 緒言 最近多数開発され有効性が報告されている脳梗塞後遺症に対する薬剤は,いずれも脳代謝を賦活し,脳循環改善とともに脳神経伝達機能を改善する。従って,この種の薬剤は,脳梗塞後遺症や脳出血後遺症に効果があると考えられる。網膜は脳神経で構成されており,脳機能改善剤が網膜の循環障害にも効果があってもよいと我々は考える。そこで我々は,網膜動脈閉塞症に塩酸ビフェメラン製剤であるセレポート®を使用したところ,その有効性を確認したので報告する。
 症例と研究方法 症例は長崎大学医学部附属病院眼科を受診し,網膜中心動脈閉塞症の診断を受けた発症1か月以内の患者である。本症の診断を下した患者には,セレポート®3錠(1錠50mg)/日,分3で投与した。症例によってはウロキナーゼ24万単位/日点滴静注7日間,アスピリン0.5g/日 経口投与,高圧酸素療法20回,プレドニン大量投与などを併用した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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