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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻7号

1990年07月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(5)1989年10月 名古屋 学術展示

老人性円板状黄斑変性症の前段階と考えられる黄斑所見—その1 網膜色素上皮症様症例

著者: 湯沢美都子1 麻生伸一1 高橋良子1 松井瑞夫1 広沢和代2

所属機関: 1日本大学医学部眼科学教室 2久我山病院眼科

ページ範囲:P.1094 - P.1095

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 緒言 老人性円板状黄斑変性症(以下SDMDと略す)は60〜70代に好発し,近年では老人の主要失明原因のひとつとして注目されている。筆者らは駿河台日大病院眼科でSDMDと診断した症例中に40代後半,50代に好発し,対側限に後極部の広い範囲に色素上皮の異常をみとめた一群のあることに着目し,それら症例の特徴,黄斑部脈絡膜新生血管の前段階と考えられる所見について検討した。
 対象および方法 対象は以下の2群から成る。Ⅰ群:片眼性SDMDで,対側眼の後極部の広い範囲に色素上皮剥離,水滴状の色素上皮の萎縮,散在性の色素上皮の萎縮などを認めた14例である(図1,2)。Ⅱ群:片眼あるいは両眼にI群の対側眼と同様の異常がみられた38例63眼である(図3)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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