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特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(5)1989年10月 名古屋 学術展示
前部虚血性視神経症を合併したLeber's idiopathic stellate neuroretinitisの1例
著者: 石原麻美1 石原広文12 湯田兼次1
所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科 2ひよし眼科
ページ範囲:P.1110 - P.1111
文献購入ページに移動症例 39歳,男性。既往歴,家族歴には特記すべきことなし。主訴 右眼のかすみ。現病歴及び経過 1989年1月16日より右眼のかすみが出現し18日当科初診。先行感染はなかった。初診時所見はvd=0.3(n.c),vs=0.6(1.2)。眼位,眼球運動,眼圧,中間透光体に異常を認めず,右眼に高度の瞳孔人力障害があり,中心フリッカー値(C.F.F)は右20,左37であった。右眼には高度の硝子体混濁を認め,眼底は透見困難であったが,乳頭及び乳頭周囲から黄斑部におよぶ著明な浮腫と,乳頭の下方に線状出血が見られ,静脈の拡張蛇行を認めた(図1)。視野検査にて右眼に上水平半盲を認めた(図2)。末梢血,生化学,尿一般検査およびウイルス抗体価,トキソプラズマ抗体価,HIV抗体価を含めた血清学的検査に異常を認めなかった。
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