icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻7号

1990年07月発行

文献概要

臨床報告

後極部小円孔に起因する網膜剥離に対する Cyanoacrylate Retinopexy

著者: 前田利根1 矢田浩二1 樋田哲夫1

所属機関: 1杏林大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1128 - P.1132

文献購入ページに移動
 後極部小円孔に起因する網膜剥離に対する手術方法は強膜バックリングよりも三宅の硝子体内ガス注人法とGonvers & Machemerの硝子体切除。internal drainageとガスタンポナーデによる方法が一般的となってきた。しかしながら、時にいずれの方法でも復位が得られない場合がある。黄斑円孔2例,後部ぶどう腫内小円孔2例,後極部小円孔1例および朝顔症候群に合併した乳頭辺縁円孔の計6例に対し,cyanoacrylate retinopexyを行った。朝顔症候群以外の5例はすべて増殖性硝子体網膜症を伴っており,うち4例は複数の手術後の円剥離例である。全例に復位が得られ,黄斑円孔例においても術後視力は満足すべきものと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?