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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻8号

1990年08月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(6)1989年10月 名古屋 学会原著

眼窩原発横紋筋肉腫の1例

著者: 岩瀬智子1 真鍋佳永1 永井研治1 塩田洋1 渡辺力2 中村宗夫3

所属機関: 1徳島大学眼科 2徳島大学小児科 3徳島大学第二病理

ページ範囲:P.1181 - P.1184

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 5歳女児の眼窩原発横紋筋肉腫(alveo-lar type)の1例について報告した。全身的に異常所見はなく,軽度の眼球突出と視力低下が初発症状で眼科を受診した。頭部CT検査で右眼窩鼻上側に腫瘍を認め,脳外科にて経頭蓋法で腫瘍摘出を行った。病理組織診断は通常の染色のみでは鑑別が大変困難で,免疫組織化学的検査でデスミンを使用して横紋筋肉腫と確定することができた。眼窩内容除去術は行わず,現在小児科にて化学療法剤で加療中である。横紋筋肉腫は本症例のようにひとつの治療法だけでは根治は難しく,各科が協力して治療を行う必要があると考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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