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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻8号

1990年08月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(6)1989年10月 名古屋 学会原著

原発開放隅角緑内障および低眼圧緑内障の静的視野—相関係数を用いた解析

著者: 鈴木康之1 山上淳吉2 新家真3 白土城照4 田中俊一5

所属機関: 1関東逓信病院眼科 2東京都老人医療センター眼科 3東京大学医学部眼科 4東京大学医学部分院眼科 5武蔵野赤十字病院眼科

ページ範囲:P.1201 - P.1204

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 ハンフリー自動視野計のフロッピーディスクに保存した各測定点閾値データをパーソナルコンピュータ上で扱えるデータに変換するプログラムを開発し,それを用いて早期から中期の原発開放隅角緑内障82例82眼と低眼圧緑内障24例24眼の視野データを解析した。ハンフリー自動視野計の中心30-2プログラムで得られた各測定点視感度閾値のSTATPACの正常値からの沈下について,マリオット盲点周辺の10点と各測定点との相関係数を計算し,視野をそれぞれ相関の高い点で形成される相関群に分割した。原発開放隅角緑内障群および低眼圧緑内障群において視野はマリオット盲点から弧状にのびる相関群に分割され、網膜神経線維の走行に対応していると考えられた。今回得られた相関群を用いることにより,より詳細な緑内障視野の分析が可能になると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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