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特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(6)1989年10月 名古屋 学会原著
内服薬治療中の高血圧症における眼圧の分布について
著者: 鈴木亮1 花田美穂1 栗本晋二1 田中一成2 藤井英雄3
所属機関: 1山口大学医学部眼科学教室 2山口大学医学部病理学教室 3山口大学医学部内科学教室
ページ範囲:P.1205 - P.1208
文献購入ページに移動平均年齢は63.5±11.0歳で,平均眼圧は18.9±4.2mmHgであった。心血管症,緑内障のない同じ年齢層の対照群での眼圧は 13.4±2.3mmHgであった。
βブロッカー内服者は特に血圧コントロール群において眼圧を有意に下げた。βブロッカーと他剤併用者では眼圧下降効果がほとんどなかった。Ca拮抗薬内服者では眼圧は下がらず,血圧コントロール群では平均眼圧が上昇した。
Ca拮抗薬による視野改善効果は眼圧下降を介したものでないこと,βブロッカー内服のみで血圧がコントロールされている者の眼圧は有意に低いことが示唆された。
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