icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻8号

1990年08月発行

文献概要

特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(6)1989年10月 名古屋 学会原著

血液透析中にのみ高眼圧を認めた開放隅角緑内障の1症例

著者: 加賀達志1 野口真由美1 内藤尚久1 市川一夫1 加藤俊彦2 稲垣豊2 天野泉2

所属機関: 1社会保険中京病院眼科 2社会保険中京病院透析科

ページ範囲:P.1251 - P.1255

文献購入ページに移動
 多発性筋炎に対して過去8年間ステロイド剤の全身投与を受けていた54歳女性が,1年前に急性腎障害を発症した。血液透析または血液濾過の最中にのみ高眼圧状態になった。透析・濾過の開始と共に眼圧が上昇した。血液濾過よりも透析のほうが眼圧上昇幅が大きかった。眼圧上昇時の房水流出率は眼圧正常時と差がなく,本症での眼圧上昇は,血漿と房水との浸透圧差による房水量の増加が原因と推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?