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連載 眼科手術のテクニック—私はこうしている・20
隅角癒着解離術
著者: 荻野誠周1
所属機関: 1愛知医科大学眼科
ページ範囲:P.1267 - P.1269
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瞳孔ブロック緑内障は周辺虹彩切除ないしは切開により瞳孔ブロックを解除すれば,隅角線維柱帯を覆っていた虹彩根部が離れて,房水流路が回復して根治するはずである。しかし虹彩根部が癒着している場合には房水流路は回復しない。癒着を剥離すれば,房水流路は回復し,隅角線維柱帯に異常が生じていなければ眼圧はコントロールされるはずである。すなわち瞳孔ブロック緑内障では周辺虹彩切除または切開による瞳孔ブロックの解除を第一になすべきであり,周辺虹彩前癒着のためそれが無効に終われば,隅角癒着解離術による隅角の開放を行うべきである。なおそれでも眼圧調整が不良ならトラベクロトミーやトラベクレクトミーを考慮することになる。
瞳孔ブロック緑内障は周辺虹彩切除ないしは切開により瞳孔ブロックを解除すれば,隅角線維柱帯を覆っていた虹彩根部が離れて,房水流路が回復して根治するはずである。しかし虹彩根部が癒着している場合には房水流路は回復しない。癒着を剥離すれば,房水流路は回復し,隅角線維柱帯に異常が生じていなければ眼圧はコントロールされるはずである。すなわち瞳孔ブロック緑内障では周辺虹彩切除または切開による瞳孔ブロックの解除を第一になすべきであり,周辺虹彩前癒着のためそれが無効に終われば,隅角癒着解離術による隅角の開放を行うべきである。なおそれでも眼圧調整が不良ならトラベクロトミーやトラベクレクトミーを考慮することになる。
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