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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻8号

1990年08月発行

文献概要

臨床報告

ERGを用いた眼手術中の眼機能モニター

著者: 三宅養三1 矢ヶ崎克哉1 堀口正之1 都築欣一1 三宅三平1

所属機関: 1名古屋大学眼科

ページ範囲:P.1349 - P.1355

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 眼手術中の網膜機能の変動をERGを用いて経時的にモニターするためには,記録が清潔かつ敏速に行われ,装置がコンパクトで他の手術に必要な機械の邪魔をしないことが最低の必要条件である。眼手術中,手術眼は強く明順応されており,そのため眼機能モニターは錐体系ERGを用いなければならない。
 われわれは田原らの開発したコンタクトレンズ電極に30Hzフリッカー刺激用発光ダイオードを内蔵したERG電極を滅菌し,この目的に使用した。網膜に異常が少ない10症例の眼手術中のERG変動を検討した。無影燈下(18000ルクス)の手術においても,また手術用顕微鏡下(71000ルクス)の手術においても,ERGの変動は手術中少なく,眼機能モニターとして使用出来た。この手法を用いて網膜,硝子体疾患の手術中のERG変動を3症例で考按した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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