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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻8号

1990年08月発行

文献概要

臨床報告

ぶどう膜炎に対する硝子体手術の成績

著者: 沖波聡1 荻野誠周2 松村美代3 小椋祐一郎1 砂川光子1 新井一樹1 仁平美果1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室 2愛知医科大学眼科学教室 3兵庫県立尼崎病院眼科

ページ範囲:P.1363 - P.1367

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 桐沢型ぶどう膜炎(acute retinal nec—rosis)を含む種々のぶどう膜炎27眼に対して硝子体手術を行った。対象としたのは網膜剥離が15眼,硝子体混濁が7眼,硝子体混濁を伴う黄斑部網膜上膜が2眼,硝子体出血が3眼である。21眼で視力が改善したが,3眼では視力を喪失した。ぶどう膜炎の症例に対する硝子体手術は桐沢型ぶどう膜炎と網膜剥離に対しては積極的に行う必要があるが,網膜剥離を伴わない硝子体混濁や硝子体出血に対しては慎重に適応を検討して行うことが必要だと考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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