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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻9号

1990年09月発行

文献概要

臨床報告

磁気共鳴画像を行ったぶどう膜悪性黒色腫の5症例

著者: 西野和明1 竹田眞2 竹田宗泰 秋葉英成3 佐藤昌明4 堀越貴志5

所属機関: 1自衛隊札幌病院眼科 2札幌医大眼科 3札幌医大放射線科 4札幌医大病理部 5札幌医大皮膚科

ページ範囲:P.1409 - P.1413

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 5例のぶどう膜悪性黒色腫に対して磁気共鳴画像(MRI)を行った。T1強調画像(T1)では,全例very hyperintense, T2強調画像(T2)では,2例でvery hypointense, 2例でhypointen—se, 1例でisointenseであった。病理組織学的所見と比較検討した結果,メラニンの多寡が特にT2の信号強度の差となった。T1では網膜剥離を伴う4例のうち3例で,網膜剥離と腫瘤が明瞭に判別された。Ga-DTPAを症例に行ったが,著明な増強効果は得られなかった。MRIはぶどう膜悪性黒色腫の鑑別診断で,従来の画像診断に加えて形態や性質を推定する上で有用であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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