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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻9号

1990年09月発行

文献概要

臨床報告

スギ花粉症に対するPemirolast点眼液の眼誘発反応抑制効果

著者: 佐久間靖子1 三田晴久2

所属機関: 1国立相模原病院眼科 2国立相模原病院アレルギー臨床研究部

ページ範囲:P.1437 - P.1440

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 無症状期のスギ花粉症患者22例に,抗原による眼誘発試験として,0.25%と0.1%Pemir- olast (TBX)点眼液の涙液中ヒスタミン遊離抑制効果を検討した。右眼にTBX点眼液,左眼にplacebo点眼液を点眼し,10分後に,20倍希釈のスギ抗原液を点眼して,アレルギー反応を誘発した。TBX投与眼の誘発5分および10分後の涙液中ヒスタミン量は,対照眼に比べ両濃度とも有意なヒスタミン遊離抑制効果がみられた(5分後:p<0.001,10分後:p<0.05)。0.25%TBX点眼液のヒスタミン遊離抑制率は,誘発5分後72%,誘発10分後61%,0.1%TBX点眼液では,誘発5分後70%,誘発10分後69%であった。TBX点眼液はスギ花粉症に対する有効な薬剤であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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