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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科44巻9号

1990年09月発行

文献概要

臨床報告

Nd-YAG・レーザー虹彩切開術の長期成績—アルゴンレーザー虹彩切開術との比較

著者: 安達京1 弓田彰1 白土城照1

所属機関: 1東京大学医学部眼科

ページ範囲:P.1449 - P.1452

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 当院緑内障外来でNd-YAG・レーザー虹彩切開術を受け,術後2年以上経過観察された原発閉塞隅角緑内障51例63眼を対象として術前後の周辺虹彩前癒着量,投薬内容,眼圧コントロール成績について検討した。さらにNd-YAG・レーザー虹彩切開術とアルゴンレーザー虹彩切開術の長期成績について,術前因子(眼圧コントロール状態,投薬内容,周辺虹彩前癒着量)の等しい2群を用いて比較検討した。
 Nd-YAG・レーザー虹彩切開術後84.2%で術前以下の投薬内容で眼圧コントロールが得られ,術後周辺虹彩前癒着の増加はほとんど認められず,また切開孔の再閉塞した例も認められなかった。アルゴンレーザー虹彩切開術との比較の結果,両術式の治療効果は長期的にも同等であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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