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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻1号

1991年01月発行

文献概要

臨床報告

緑内障のある白内障眼への眼内レンズ挿入術—術後早期の変化

著者: 天野史郎1 清水公也1

所属機関: 1武蔵野赤十字病院眼科

ページ範囲:P.21 - P.24

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 緑内障75眼に対する後房眼内レンズ挿入術の術後早期の変化を検討した。眼圧調整に必要な治療は原発閉塞隅角緑内障(PACG)32眼全例と原発開放隅角緑内障(POAG)43眼の大多数例で術前と同じか減少した。POAGでは 30mmHgを越える眼圧上昇が5眼(12%)にあった。術後合併症はPACGで比較的多かった。この結果から以下の手術方針が示唆される。PACG眼では,眼圧調整が薬物療法でできる場合は白内障手術を行う。POAG眼では,内服療法下にある症例では緑内障手術を優先させる。十分な散瞳がえられ,手術操作が比較的容易であるPOAGの症例においては,緑内障手術,白内障摘出,後房眼内レンズ挿入を同時に行うtriple procedureも考慮する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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