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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻1号

1991年01月発行

文献概要

臨床報告

遷延性原田病における前眼部炎症の定量的分析

著者: 大久保彰1 大原國俊1 大久保好子1 佐々木洋1 宮本孝文1 大島史子1

所属機関: 1自治医科大学眼科

ページ範囲:P.25 - P.29

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 遷延性原田病7例13眼の前眼部炎症をレーザーフレアー・セルメーターにより定量的に解析した。レーザーフレアー・セルメーターによって得られた前房フレアー強度は,対象とした全例で細隙灯顕微鏡による前房フレアー所見とよく一致した。観察期間中のフレアー値の最低値は正常者に比較して有意に高い値を示し,長期間の前眼部炎症の継続と血液—房水柵破壊の存在が示唆された。細隙灯顕微鏡による前眼部炎症の評価とともにレーザーフレアー・セルメーターによる前房フレアーの定量的測定の導入によって,原田病などの内因性ぶどう膜炎の病勢分析がより詳細に行える可能性が考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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