icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻1号

1991年01月発行

文献概要

臨床報告

フルコナゾールの局所投与により治癒した角膜真菌症の1例

著者: 石橋康久1 渡邊亮子1 山本享宏1 本村幸子1 根本龍司2

所属機関: 1筑波大学眼科 2根本眼科

ページ範囲:P.65 - P.68

文献購入ページに移動
 外傷に起因する角膜真菌症が57歳の男性に発症した。当初ピマリシン点眼,5-FCの内服を試みたが効果がなく,5-FCによる薬疹が出現した。ついでイトラコナゾール内服で治療を行ったが,やはり薬疹が出現したため,内服治療は中止した。患者はフルコナゾールの結膜下注射,点眼および病巣部の掻爬(debridement)による治療に反応し,角膜中央に淡い混濁を残して治癒した。視力は眼前指数弁より0.3まで回復した。フルコナゾール局所投与および病巣掻爬による副作用は全く認められなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?