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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻1号

1991年01月発行

文献概要

臨床報告

Argon laser trabeculoplastyの前房蛋白濃度と細胞数に及ぼす影響

著者: 水流忠彦1 釣巻穣1 澤充2

所属機関: 1自治医科大学眼科 2東京大学医学部眼科

ページ範囲:P.73 - P.76

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 Argon Laser Trabeculoplasty (ALT)が前房蛋白濃度・細胞数に及ぼす影響を laser flare cell meterを用いて検討した。対象は過去に手術既往のない開放隅角緑内障患者20名20眼,平均年齢66歳(41〜87歳)で,病型は原発開放隅角緑内障(POAG)が12名12眼,嚢性緑内障(CG)が8名8眼であった。ALT術前の前房蛋白濃度(ウシ血清アルブミン濃度換算値)は53.1±25.3mg/dlであったが,術後2日目に平均338.2mg/dlと最大となった後漸減した。術後4週目までは有意な前房蛋白濃度の増加が認められた。前房細胞数は術後2日目でのみ有意に増加した。POAGとCGでは前房蛋白濃度と細胞数に有意差はなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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