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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻1号

1991年01月発行

文献概要

臨床報告

ぶどう膜炎症例に対する眼内レンズ挿入術

著者: 沖波聡1 岩崎義弘2 松村美代2

所属機関: 1京都大学医学部眼科教室 2県立尼崎病院眼科

ページ範囲:P.81 - P.84

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 ぶどう膜炎が鎮静してから4年以上を経過した60歳以上の4例6眼に水晶体嚢外摘出術と後房レンズ挿入術を行い,全例,0.5以上の術後視力が得られた。術後早期には66.7%に一過性の眼圧上昇やフィブリンの出現がみられたが,重篤な炎症の再燃はみられなかった。症例によっては,ぶどう膜炎の既往があっても眼内レンズ挿入術の適応となると考えられるが,炎症が長期間鎮静していた症例を選択するなど,症例の選択,手術時期の決定には慎重さが必要である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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