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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻10号

1991年10月発行

文献概要

臨床報告

原田病の臨床症状とHLA抗原との関連

著者: 山本倬司1 佐々木隆敏1 小川公明2

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室 2エスアールエル細胞免疫部HLA課

ページ範囲:P.1657 - P.1661

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 原田病患者について,臨床症状の重篤度とHLA抗原との相関を検索した。96症例の検査結果ではBw54, Cw1, DR4, DRw53, DQw3が有意に頻度が高かった。DQw3が最も高く,DR4よりもBW54が低かった。この結果,原田病の疾患感受性遺伝子はDQ Locusの付近にあると推定された。
 ステロイド大量療法が行われなかった45症例では,Bw54, DR4, Cw1のいずれもがない群で,臨床症状が軽症であり,予後が良好であった。特定の抗原の組み合わせが臨床症状の重症度と関係する所見は観察されなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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