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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻10号

1991年10月発行

文献概要

臨床報告

視野狭窄が進行した開放隅角緑内障に対するトラベクロトミー

著者: 加藤研一1 井戸稚子1 松村美代1

所属機関: 1兵庫県立尼崎病院眼科

ページ範囲:P.1673 - P.1676

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 トラベクロトミーを施行した原発開放隅角緑内障(POAG)と水晶体偽落屑症候群を伴う開放隅角緑内障(PE)のうち,術前視野が湖崎分類Ⅲa以上に進行していた31眼(POAG 25眼,PE 6眼)を追跡調査した。平均術後経過観察期間は23.6か月で術前眼圧コントロール不良であった24眼のうち22眼92%が良好となった。視野が術後悪化した症例は3眼10%であった。術後高眼圧が続いた1眼を除き,視機能に影響を与える術後合併症はなかった。トラベクロトミーは,視野狭窄が進行した緑内障に対しても安心して施行できると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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