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Letter to editor
「先天性緑内障を合併したRubinstein-Taybi症候群」について
著者: 林みゑ子1
所属機関: 1自治医科大学
ページ範囲:P.1698 - P.1698
文献購入ページに移動 臨床眼科45巻5号掲載の山口慶子・原 敏「先天性緑内障を合併したRubinstein-Taybi症候群」(眼科図譜)を興味深く読みましたが,若干の補足が必要と思われます。まず,上記図譜では先天緑内障を合併したRubinstein-Taybi症候群の過去の報告例として海外文献のみを引用しておりますが,日本における報告例では,1983年に同じく臨床眼科37巻6号に林みゑ子・北澤克明で「先天緑内障を伴ったRubinstein-Taybi症候群の1例」を眼科図譜及び臨床報告として詳しく報告しております1)。この症例は生後3カ月半の男児で,両眼角膜混濁を主訴に眼科を受診し先天緑内障と診断されましたが,特異な顔貌や発達遅延がある事から小児科で精査したところRubinstein-Taybi症候群と判明したものです。これは日本でのRubinstein-Taybi症候群に先天緑内障を合併した報告第1例であり,山口・原の図譜に本邦からのこの文献が引用されていればより読者の参考になったのではないかと思います。また,昨年藤沢ら2)は,Rubinstein-Taybi症候群が疑われた小人症の緑内障の1例に線維柱帯切除術を行い,術中得られた隅角組織の病理報告をしている事も追加しておきます。
1983年の林・北澤論文の考按にも述べましたが,Rubinstein-Taybi症候群自体はそれほど稀なものではないようです。
1983年の林・北澤論文の考按にも述べましたが,Rubinstein-Taybi症候群自体はそれほど稀なものではないようです。
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