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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻10号

1991年10月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

非定型的な網膜芽細胞腫の1例

著者: 大矢智博1 松元俊1 小島孚允2 金上貞夫2

所属機関: 1東京大学附属病院分院眼科 2帝京大学市原病院眼科

ページ範囲:P.1707 - P.1710

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 コーツ病の疑いで6歳女児が紹介された。右網膜全体に静脈の拡張蛇行,出血,剥離した網膜下に黄白色の濃厚な浸出斑がみられた。網膜下に隆起性病変を思わせる所見があったが,CTおよび超音波検査では腫瘍陰影は検出されなかった。診断的治療の意味でLinac照射を施行し,病変の改善をみたため網膜芽細胞腫を疑い,眼球摘出を勧めたが両親の承諾を得られず,やむなく追加照射を行った。その後CT上,網膜下の腫瘍陰影が増大したため,眼球摘出に至り,網膜芽細胞腫と確定診断した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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