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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻11号

1991年10月発行

文献概要

特集 眼科基本診療—私はこうしている 診断に必要な基本技術

結膜所見の取り方と分泌物鏡検法の実際

著者: 金子行子1

所属機関: 1至誠会第二病院眼科

ページ範囲:P.31 - P.33

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結膜所見
 結膜を見るとき,それがred eyeであれば,まず念頭にあるのは,EKCではないだろうか。そのためすべてがEKCとの鑑別になってしまうところがある。EKCを恐れるあまり結膜の充血については余りかかわりたくないと言うのが本音ではあるが,結膜充血に毛様充血が合併している時もあるので,自信のない症例を鑑別するには,やはり細隙灯顕微鏡の所見は必要である。勿論,手持ちスリットランプでもよいが,いずれも最後にフルオレセイン染色をするのが,手早く見落としなく見るときには賢い方法と信じている。フルオレセイン染色は,単に角膜疾患の合併を見落とさないためだけではなく,結膜の乳頭所見を診るときも浮き出るように良く瞬時にみられる,など便利である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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