文献詳細
文献概要
特集 眼科基本診療—私はこうしている 治療に必要な基本技術
遠視の子供に対する眼鏡処方の適応と方法
著者: 田中尚子1
所属機関: 1大阪市立小児保健センター眼科
ページ範囲:P.106 - P.107
文献購入ページに移動眼鏡処方の適応
小児の屈折分布は低年齢ほど遠視の割合が多く,乳児期にはおおむね遠視であるが,通常はその後の眼軸長の発達に伴って正視化にむかう。しかし生理的範囲をこえた遠視は小児の視覚にさまざまな影響をおよぼす。すなわち6歳までの視覚発達期では,屈折異常性弱視や不同視性弱視を生じたり,調節性内斜視の原因となることがある。また6歳以上の学童では学習障害の原因になりやすい。これらのことから考えられる小児の遠視矯正の目的は次の通りである。
1)正常な視力発達を促し弱視を予防する
小児の屈折分布は低年齢ほど遠視の割合が多く,乳児期にはおおむね遠視であるが,通常はその後の眼軸長の発達に伴って正視化にむかう。しかし生理的範囲をこえた遠視は小児の視覚にさまざまな影響をおよぼす。すなわち6歳までの視覚発達期では,屈折異常性弱視や不同視性弱視を生じたり,調節性内斜視の原因となることがある。また6歳以上の学童では学習障害の原因になりやすい。これらのことから考えられる小児の遠視矯正の目的は次の通りである。
1)正常な視力発達を促し弱視を予防する
掲載誌情報