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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻11号

1991年10月発行

文献概要

特集 眼科基本診療—私はこうしている 緊急処置の実際

急激な視力障害でなにを考えるか

著者: 土坂寿行1

所属機関: 1東京女子医大第二病院眼科

ページ範囲:P.168 - P.169

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 両眼同時に視力障害をきたすことは比較的稀であり,両眼性の疾患でも通常は左右いずれかの視力障害が先行する。ここでは外傷を除き,主に数時間以内に生じる著しい片眼の視力障害について記す。
 急激な視力障害の原因となる部位は角膜から黄斑部,更に視神経から視交叉に至る全ての領域にあり,正確な矯正視力を測定した上で,角膜から順次中枢に向かって検索を進める。ただし,両眼性の疾患でも視力障害に左右差がある場合,片眼のみの症状を訴えることがあるので,健眼の検索も怠ってはならない。以下,組織別に視力障害の原因とその救急処置について記す。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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