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特集 眼科基本診療—私はこうしている 緊急処置の実際
角結膜異物の取り方と注意事項
著者: 石橋康久1
所属機関: 1筑波大学臨床医学系眼科
ページ範囲:P.176 - P.177
文献購入ページに移動1.診断にあたって注意する点
角結膜異物は患者の自覚症状すなわち異物感が強く,細隙灯顕徴鏡でも確認が容易であるため診断するのにそれほど苦労はしない場合が多い。しかしガラス片などが小さく,しかも円蓋部などにある場合は自覚症状も少なく見のがす場合もあるので注意深く,二重転を行うなどして観察することが必要である。また角結膜異物の飛入するような状況では眼内にまで達するような場合もあり特に鉄片や交通外傷時のフロントガラスなどは要注意であり,疑わしい時はX-PやCTなどで眼内異物の検査が必要なこともある。
飛入する異物としては鉄片が最も多く,次いでガラス片,植物片などが続く。鉄片では常習的に異物が飛入する,石工や旋盤工の職業病とも言える場合があり,自分で除去したり(髪の毛を使う),互いに取ったりすることもある。このような患者の角膜を観察するといくつもの角膜異物の飛入した瘢痕が認められる。
角結膜異物は患者の自覚症状すなわち異物感が強く,細隙灯顕徴鏡でも確認が容易であるため診断するのにそれほど苦労はしない場合が多い。しかしガラス片などが小さく,しかも円蓋部などにある場合は自覚症状も少なく見のがす場合もあるので注意深く,二重転を行うなどして観察することが必要である。また角結膜異物の飛入するような状況では眼内にまで達するような場合もあり特に鉄片や交通外傷時のフロントガラスなどは要注意であり,疑わしい時はX-PやCTなどで眼内異物の検査が必要なこともある。
飛入する異物としては鉄片が最も多く,次いでガラス片,植物片などが続く。鉄片では常習的に異物が飛入する,石工や旋盤工の職業病とも言える場合があり,自分で除去したり(髪の毛を使う),互いに取ったりすることもある。このような患者の角膜を観察するといくつもの角膜異物の飛入した瘢痕が認められる。
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