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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻11号

1991年10月発行

文献概要

特集 眼科基本診療—私はこうしている 緊急処置の実際

手術後患者の意識レベルの低下

著者: 鹿児島武志1

所属機関: 1三井記念病院眼科

ページ範囲:P.191 - P.191

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 手術中の呼吸や血圧の管理は全身麻酔の方がより確実であるが,局部で十分な麻酔がえられ,さらに全麻より術後の全身管理が容易であることから眼科の手術ではほとんどの症例が局所麻酔で行われる。しかしながら手術の対象となる患者の年齢層が他科と比較して高齢者が多く,基礎疾患を合併する確率が高い点では,局麻であっても術後の管理にも十分な注意が必要となる。
 意識レベルの低下は重篤であれば生命の予後に関係してくるので適切な判断と処置が要求される。それには1.患者側がかかえているリスク,2.医者,看護サイドの管理上のリスクにわけると考えやすい。前者では患者の基礎疾患から考えられるリスクであり後者は医師の投薬した内容,用量などから起こりうるリスクをさしている。意識の障害が認められたら以下のチェックを速やかに行う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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