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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻12号

1991年11月発行

連載 眼科図譜・304

Arruga suture syndromeの1例

著者: 坂上憲史1 田野保雄2

所属機関: 1東大阪市立中央病院眼科 2大阪大学医学部眼科

ページ範囲:P.1758 - P.1759

文献概要

 緒言 Arruga sutureは強膜バックリングの素材としてシリコンが普及する以前に,特にヨーロッパで施行された糸を素材とした輪状締結術である1)。しかし,Arruga sutureに用いられた糸が強膜さらには脈絡膜を侵蝕し,網膜をテント状に釣り上げる重篤な合併症が起こりArruga suturesyndromeあるいはstring syndromeといわれている1〜3)
 今回,筆者らはArruga sutureに用いられた糸が網膜をも侵蝕して硝子体腔内に侵入して健常部との境界で裂孔を形成し網膜剥離をきたした症例に対して硝子体手術を施行したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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