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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科45巻12号

1991年11月発行

文献概要

臨床報告

後房レンズ挿入眼での前房隅角の変化

著者: 庄子英一1 宮倉幹夫1 吉田紳一郎1 佐藤紀之1 小原喜隆1

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院眼科

ページ範囲:P.1771 - P.1775

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 後房レンズ挿入眼の隅角変化,眼圧および房水流出率について術式,眼内レンズの固定部位別に検討した。
 術式や眼内レンズの固定部位により隅角部にPASやpigment dispersionが生じたが,発生部位,頻度および程度に差が認められた。眼圧および房水流出率は正常であるが,それぞれ74眼中4眼と5眼に悪化例が生じ,これらは隅角に広範囲のPASや程度の強いpigment dispersionを伴う症例にみられた。
 眼内レンズ挿入の際には眼組識への侵襲を少なくする配慮とともに術後の眼所見の緻密な観察を行い緑内障の発生に対処するべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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